こい〔こひ〕【恋】
1 特定の人に強くひかれること。また、切ないまでに深く思いを寄せること。恋愛。「恋に落ちる」「恋に破れる」

2 土地・植物・季節などに思いを寄せること。

「明日香川川淀さらず立つ霧の思ひ過ぐべき―にあらなくに」〈万・三二五〉

 

そう恋はいつだって切ない。

片想いでも、両想いでも、付き合えても、付き合えなくても、付き合っちゃいけなくても。

 

仕事でつらいことがあったとして、同期や先輩に相談したり後輩が成長してくれたり、権利を主張したり、愚痴を言ったり、お酒飲んだり、なんやかんやしてるうちに波が来てあんな時もあったよなあと気づけば乗り越えてたりする。

その傷が力となってさらにパワーアップできたりもする。

 

でも恋でおってしまった傷は癒えることがあっても消えないなと思う。

それの傷が瘡蓋になって剥がれて本人にしか分からないくらいのうっすい痣になったとしても

それを持ったまま次のステージに進まないといけないのだ。

 

恋がなぜこんなにも切ないのか。

 

人生の中で1人の人と人がお互いを想うことだけで関係を構築していかないといけないなんて、そもそもうまくいくはずがない。

その人にはその人のバックグラウンドがあって

見せてる顔には嘘も本当もある。

 

それをあーでもないこーでもないと考えて、答えは基本的に分からなくて、それでも期待に応えたくて、、。

 

人はなぜ恋をするのか。

 

子孫を残すため育てるための人間の進化だとか

承認欲求が満たされたいとかそうじゃないとか

研究はなされてるのだろうけど、

 

正直そんなこと知ったこっちゃない。

 

会いたくてすきですきで全部放り出してもいいと思えたら涙が出たり人が変わったり怒ったり飛んでいきそうだったり心臓が壊れるくらいどきどきして、、、

 

怖いけど自分じゃないみたいだけど、そんな自分を知ることができて、嬉しいような恥ずかしいような、、、

 

その恋は、良いタイミングやたくさんの奇跡が起こればまた新しい皮膚になっていくかもしれないし、ただの小さなキッポくらいになって一生を終えるのかもしれないけど、どっちに転んだって人生の彩りのひとつだと思う。

奇跡を起こすために邁進するのも1つだし、もしかしたらたった1日だけの恋かもしれないけどそれはそれで大切な恋なわけで、

 

その傷を優しく撫でながら嬉しかったり辛かったりした思い出を自分のものにすればいい。

向き合っていけばいい。

 

傷ができた過程なんて人が詮索する必要ないし、いろんな形の傷があったっていいと思う。

恋という1番濃い人との関わりの中でできた傷のおかげで人に優しくなれたり向き合えるようになったり理解を深めようと思えたりするじゃないか。

 

それによってまた別の人の心が傷つくことはもちろんあってはならないのだけど、そのうちうちの事情を何にも知らない人がとやかく言うようようなこの世の中でわたしは生きていけるほど綺麗ではないなと思ってしまう。

 

どれだけ外から見て幸せそうでもそれを取り繕って生きることの辛さを知っているのだろうか。騙していたのか無理をしていたのか、それは他人がはかれることではないよね。

 

みたいなことを人に書かせちゃうくらいに、

恋というのは複雑で単純なのだろう。

 

何はともあれ、

わたしのみんなの恋がどんな結末を迎えようとも癒したい傷になるならば優しくマキロンして絆創膏を貼ってあげたいなと思う。

 

はー、aikoでも聴くか〜