イヤホイ

『ワンツーイヤホイ』

 

これがうちの飲み会の二次会のカラオケでの

恒例のかけ声

 

わたしは必死でタンバリンを叩きながら

喉がちぎれるほどの大声で叫んでいる

 

カラオケを見渡せばいろんな人がいて、

 

わたしと一緒に死ぬ気でイヤホイする仲間

イライラする先輩、座って笑ってる同期

踊ってる上司、つまらなそうにしてる人

珍しく歌って褒められる人…

 

わたしたちはいつも周りを見渡して

お酒があるか曲は途切れてないか盛り上がってるか踊って当たって机のお酒がこぼれないか

先輩は機嫌を損ねてないかあっお酒きたすぐ運んで!などなど 色んなことを気にしている

 

いつしかカラオケは戦場になってしまった

 

わたしととある同期はこうやって

いつも戦っている

 

思ってしまうんだよな

 

なんでたまーーに参加する人が

歌ったらめちゃめちゃ褒められて

室長なんて酔っ払って泣いて喜んで

私たちはやっぱり死ぬ気で盛り上げて

なーーんにもせずに座ってる人がいて

私たちはイヤホイイヤホイタンバリンシャンシャンシャン曲入れよつぎメドレーでいいよね…イヤホイ!お酒ある??飲んでる?シャンシャンお酒きた?運んで!?

 

なのに

 

少しでも曲がダブったら、お酒こぼれたら

怒られる、不機嫌にされる、それでもイヤホイなのだ

 

こんなの損だ!損すぎる!

 

家に帰ってふと見たら手と足に痣ができていた

そう、タンバリン痣だ

 

やってらんてねえよ!

 

これも仕事なのか?

社内営業とやらなのか? 

絶対もう二次会にはいかない

みんな困ればいいんだ

 

なーんて思うけど、結局イヤホイしてしまう

そもそもイヤホイってなんだ

 

先日、新歓で酔っ払いの上司等が怖くて

新入社員が泣いた

 

イヤホイ二次会には私たちより下の後輩は

誰も来なかった

 

世代ってやつなのか?

時代ってやつなのか?

 

こんな言葉でひとまとめには

できないだろうけどさ

 

わたしたちだって楽しくてやってるわけじゃねえ!!!と言いたい

 

あーストレス発散にヒトカラでもいこうかな